【防災士とは】
阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、発生しうる災害に対し正しい知識と適切な判断力を兼ね備えた人材を育てようと誕生したのが、防災士制度です。新しい社会構造にそった住民自律型の防災体制の担い手として、事前の防災活動や災害発生時に役立つ知識を学び、「防災・減災の知識と意識」を身に着ける。それが防災士です。
助けられる人から助ける人へ。をモットーに家庭や職場、地域の防災力向上が養われます。
【どうして防災士を取ろうとおもった思ったか?】
Fellneをリリースして1年半が経過しました。これまで50社以上の企業様にご導入をいただきました。「必要ですよね?」「このような意識はなかった」など色々なお言葉を頂戴し、災害用レディースキットはご好評をいただいております。
しかし、私自身は幸運な事に大きな災害は目の当たりにした事はありません。
企業として、1個人としてBCP対策や防災用品の備え等は実施しているけど、包括した知識がないなと改めて感じた事、また災害用レディースキットの内容も再考してもいいかもしれないなと思った事、関東大震災から100年経過した事が今回の取得に至る想いです。
【防災士の資格はどうやってとるの?】
防災士の一般的な取得の流れは下記になります。
ステップ1:
日本防災士機構が認証した研修期間が実施する「防災士養成研修講座」を受講し「研修履修証明」を取得。
ステップ2:
日本防災士機構が実施する「防災士威嚇取得試験」を受験し合格する。
ただし、受験資格は研修講座の履修証明を取得したものに限る
ステップ3:
全国の自治体・地域消防署・日本赤十字社等の公的機関、またはそれに準ずる団体が主催する「救急救命講習」(心肺蘇生法やAEDを含む3時間以上の内容)を受け、終了証を取得する。

今回、私は弊社のお客様でもある防災士研修センターさんの講座と試験は一体型になった2日間の講習を受講し、防災士試験も合わせて受験してきました。
https://www.bousaishi.net/
【申し込み】
防災士研修センターさんのHPから申し込みができますが、予想より予約がとりにくかったです。結構先まで予約がうまっていました。申込をしたのは7月初旬でしたが、実際の受講は10月中旬の平日を選択しました。
申込をすると、請求書が到着。期日までに支払いをします。
受験料は\63800でした。
しばらくすると教本と、受験料が到着します。かなり分厚い教本でした。
【なんと事前課題が!!】
受験間際になり、申込書を確認してみました。すると・・・・・
事前課題があるではありませんか!!!!
問題を読み、穴埋めを筆記で実施するものでした。結構な分量で、分厚い教本を講座毎に目を通す必要があります。受験される方は、送られてきた資料は早く目を通す事をお勧めします。
そして、この課題結構時間を取らないと終了しません。前日にやる場合は3時間位は必要でしょうかね。でも、ポイントが絞っているので各項目で読み進めてくと理解が深まります。
【講座の内容】
1日目
①―③時限目:救命救急講習
昼休み :ビデオ上映
④ :気象災害・風災害
⑤ :防災士に期待される活動
⑥ :企業団体の事業継続
⑦ :地震・津波への備え
2日目
① :災害情報の活用と発信
② :耐震診断と補強
③ :風災害と土砂災害への備え
昼休み:防災ビデオ上映
④ :ライフライン・交通インフラの確保
⑤ :自主防災活動と地区防災計画 被害想定・ハザードマップと非難
⑥ :防災士資格取得試験
【1日目】
1日目は、午前中は救命救急講習でした。弊社はAEDも販売している為、胸骨圧迫・人工呼吸とAEDの利用に関しては私も受講経験があります。しかし、パンデミックを経て人工呼吸が割愛されているなど変更されている点も多々あり大変参考になりました。また、受講者全員が胸骨圧迫を実践できるようなキットが机上に準備されており、きちんとした受講が出来たので大変良かったです。講習中、胸骨圧迫の演習はかなりの回数を実施しました。やはり、平常時にこのような体験をしておくかどうかで緊急時の対応に違いがでるんだろうなという事も理解しました。

胸骨圧迫の研修では下の写真のようなキットを利用します。
昔は、人の形をした人形で実施していましたが全員が実施できないとの事で、このハートの心臓模型がクッションになっていて胸骨圧迫が出来ていると音が鳴る仕組みです。机上で全員参加するには非常にいいキットでした!

【災害に関する情報サイト】
今回の研修でいくつか、参考になる災害のサイトを教えてもらいました。
①地震ハザードステーション
https://www.j-shis.bosai.go.jp/
こちらの地図は住所をいれると、その住所の揺れやすさを教えてくれるものです。日本はどこにいても揺れる確率はたかいのですが特徴として、東日本海側は揺れやすい傾向にある事が地図全体で見てもわかります。
②東京都被害想定ホームページ
https://www.higaisoutei.metro.tokyo.lg.jp/mydmgpred.html
こちらは東京都のページですが、各都道府県に上記のようなページがあるので、お住まいの地域のページは確認しておくといいかもしれません。
こちらは,マイ被害想定というものが作成できます。家族構成や、どこで被災する事を想定するか?等入れていくと、取るべき防災行動等が出てきます。家族等で話をすると時にとても有効ではないでしょうか?
【2日目】
2日目も9時30分から講座は開始です。
最初の講義がかなり衝撃でした。。。。。
講師はNHK出身の隈本邦彦氏。現在は名古屋大学減災連携研修センター客員教授として活躍されています。
隈本先生は、報道やメディアの情報の伝え方を踏まえた上で、各震災で本当に学ぶべき本質について話をしてくださいました。また、メディアはその本質を伝える事は被災者の配慮に欠けるとの判断から報道できない事もお話されていました。
だから、防災士として学んでいる人達にはその本質をきちんと伝えないといけない。そんな想いがとても伝わる内容でした。
そこには、東日本大震災で津波に飲まれた人々がなぜそうなってしまったか?阪神・淡路大震災で亡くなった方々の死因の本質はなんだったか?過去の強烈な映像と、報道の現場を交えながらお話してくださいました。
かなり重かったです。
午後は、自主防災という観点で個人ワークが2時間ありました。これも大変勉強になりました。
DIGを実際に体験し、防災士として地域や職場・家庭でファシリテーション出来る事を想定した講義でした。
DIGとは参加者が地図を囲み、議論をしながら地域の防災対策を考える訓練です。
Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の頭文字を取ってDIGと名付けられました。
グループに分かれての演習となるため、参加者同士の交流や連帯感が生まれます。
そして、各地域・職場で発生しうる災害をそれぞれが想定しながら、その災害をどのように回避するか?を自分事として考えるというものです。

大変勉強になりました。
【いざ試験】
17時30~防災士の試験が始まりました。
時間は50分。マーク式の30問回答。正解を3択から選ぶものです。
防災士受講2日間も、講師の先生は大事な個所は教えてくれます。また、過去問題も配布されます。
2日目では、教本でポイントとなる箇所を教えてくれ休み時間などで見るように勧めてくれます。なので、きちんと授業を聞く事と、教本で言われた箇所をきちんと読む。ことである程度は正解できる内容だったと思います。
30問中24問正解で合格。というものです。
合否は送付先に指定した住所に送られてきます。結果はいかに・・・・・
【最後に】
今回防災士の研修に参加してかんじた事。
①私は、経営者として社員を守る安全配慮義務がある事に対し改めて身を引き締めました。
会社にはBCPはあるし、耐震工事も実施している。けれど、想定する災害が不足しているなと感じました。
富士山の噴火での影響を考えた事もありませんでした。日本が誇る素晴らしい山。富士山。しかし富士山は休火山であるという事実。知っているけど忘れている。そして、火山灰が東京に降り注いだ時地震をもうわまわる長い被災が待っている。その時事業を継続できるのだろうか?と少しでも考えたとき、かなりゾットしました。なにもできていない。
噴火に関してのBCPも検討したいと決めました。
②帰宅困難について。
東京にある企業として、社員の安全を守る事の中に会社に留まる事があるという事。
首都直下型地震が起きたとき、パニックになる事なく遠方の社員でも自宅に帰らなくてもいい状態にする事。
家族の安否確認がとれ、自分の安全が確保でき、しばし生活出来る環境。これを整えるのが事業者の役割であること。またそれを社員に理解させる事が事業者の責務である事。これを考えました。
③Fellneの意味。
最後の最後で、講師のかたが多様性に配慮のある災害用品を備えるという話をされました。
その中に、女性特有の災害用品の整備と話されました。まさいに災害用レディースキットの事。
防災教本にも、男女平等参画を基軸にした視点をいれる取組が記載されています。


事業者として、そして女性活躍推進をサポートするFellneを立ち上げた企業として身を引き締め防災士としても経営者としても社員・地域の人の命を繋ぐ活動をしていけるよう、更に意識を向上させていきたいと思います。